『 ― room ― 』 2007年2月26日(月) - 3月3日(土)Gallery覚
残念ながら開催させて頂いたギャラリースペース(Gallery覚)は現在存在しませんが、手入れの行き届いた奇麗なホワイトキューブと、右も左も分からない展示ど素人の私に、本当に沢山の事を教えてくれた指南役のオーナー様がとても魅力的でした。
初めての個展があのギャラリーで良かったと今だに思います。
アルバイトに明け暮れ貯めたお金で開催した、一週間の展示期間。
アッという間に過ぎて行きましたが、得たものはとても大きかったと思います。
その時に展示した中の一枚が、このシロクマとリスの作品です。
今から14年前!?の一枚。
ツリーの部分を描写・リアリティーの在り方を考えながら描いていたのを思い出します。
写実にしっかり描くだけでは、自分の抱いてる雰囲気や世界観を伝えきる事は難しく、感覚的に筆を走らせる、色や形を瞬時に捉える事がとても大切だと気づきました。
言葉では中々言い表せられない表現の部分ですが、その時の気づきは今に繋がっていると思います。
そんな思いでの一枚は、大好きな叔母が所有してくれています。
大切にしてくれる人の元に作品があるのは、作家として何よりも嬉しい事です。
久し振りに目にした自分の絵は、真っ白な広い壁に飾られて何だか嬉しそうでした。
大切にしてくれて、ありがとう。
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