久し振りに水彩を使って絵を描いてます。
支持体が白亜地から紙に変化するだけで、気持ちが大分変わります。
油絵と水彩=油と水
画材の特色が全く異なるため、表現したい世界も自然と変わります。
質感に特徴のあるモチーフを描く時は油絵が最もアプローチしやすい画材のため、油彩を選ぶことが多く、漂う空気感や周囲に広がる光など、表現に曖昧な部分を残したい時は水彩を選ぶことが多いように思います。
鉛筆もまた目的が異なり、イメージしている世界に背景が存在せず、より伝えたい事へフォーカスを当てる際に適した画材と私なりに解釈しています。
画像の作品(部分)は、ドビュッシーの「月の光」を制作中に頭で奏でながら描きました。
物語りを組み立てイメージを広げていく時と、ふとした記憶や日常の音などから映像が動き始めていく時があります。
今回は日常に流れるピアノの音色から着想を得、制作に入りました。
水に溶ける水彩は、今の季節にぴったりで制作中も気分が良いです。
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